第189章 これらすねてに橘晴美が関与している

宮本景太は春山明奈から5メートルも離れていない場所に立っていた。黒いスーツは皺ひとつなく、彫刻みたいに整った顔立ちは冷たく鋭い。

細長い黒い瞳がわずかに細められ、明奈を値踏みするように見据える。その視線に宿るのは、ひたすらな冷ややかさ。

ただそこに立っているだけなのに、上に立つ者の圧が濃すぎて、息が詰まりそうだった。

宮本景太に会うのは、これが初めてじゃない。春山明奈が見間違えるはずもない。

「み……宮本さん……」

唇が震え、ようやくそれだけを絞り出す。

宮本景太は無表情のまま明奈を凝視した。冷淡で、わずかな不機嫌さすら滲む視線。

明奈の心臓は喉元までせり上がり、今にも飛び出し...

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